シンクロニシティ&セレンディピティ、 偶然を必然に変える「直感」の力





セレンディピティとは、ふっとした偶然をきっかけに幸運をつかむこと。ツキや運でなく、失敗から成功のシグナルをつかんで、最初の目的とは違っても、それ以上の成果を得ることをいいます。これは、シンクロニシティを展開させる能力ともいえます。
大きな発明や科学の実験の陰には、こうした意味のある偶然の一致や偶然の幸福に出会う逸話が非常に多くあります。また、科学では解けない自然界の神秘や生命の奇跡、繰り返される歴史にも、偶然の産物が多くひそんでいるといわれています。
例えば、セレンディピティの例として、3Mの研究者が作ったポストイットが有名です。超強力接着剤を開発していたところ、「くっつくがはがれてしまう」失敗作が出来上がります。研究は発表されたものの、数年間、誰からも相手にされることはありませんでした。ところが、ある日、偶然にも一人の研究員が「楽譜から落ちるしおり」を見てひらめきます。こうして生まれたのが、今では世界中で使われている「接着力がほど弱く何度でも貼れる付箋」ポストイットです。
こうした事例では、その発明がすごいというよりも、その偶然の瞬間に「気がついた」ことが、すごいと言われます。発明者や発見者の経験や知識、実行力もさることながら、「注目すべき出来事が起きたときに、そのことに気づいた」ことによって、すべてが始まっています。
経験や知識はもちろん大切ですが、「一瞬の気づき」がなければ、シンクロニシティやセレンディピティは生まれてきません。
来るべきタイミングや瞬間を見逃さない感覚や感性があるからこそ、その奇跡は生み出されてくるのです。
偶然の出来事は、コントロールすることはできません。
しかし、偶然の出会いを生かすよう心がけることはできるはずです。
ルイ・パスツールは『幸運は準備のできた人だけに訪れる』といっています。
歴史に残る大発見だけでなく、わたしたちの周りには、人との出会いや仕事との関わりなど、じつに多くの偶然が存在しています。
日常にひそむ、こうした偶然のチャンスにいかに気づくことができるか。
それは、わたしたちの脳の使い方ひとつで大きく変わってくるのです。
直感脳を鍛え、閃きを研ぎすますことで、偶然を必然に変える準備を整えていきましょう。
次の偶然に出会うのは、あなたの直感かもしれません。
